香典返しはいつまで?送る時期と職場・家族葬の対応を解説

香典を頂いて、送る時期に迷うことがあります。

 

一般的な仏式では、四十九日法要を終えた後に香典返しを送り、遅くとも忌明けから1か月程度までを目安にする方法が一般的です。

 

ただし、香典返しの時期や方法は、地域や家庭の慣習によって異なることがあります。

また、すべての香典を同じ時期に返せばよいわけではありません。

 

葬儀当日に香典返しを渡す「即日返し(当日返し)」をした場合、職場から連名でいただいた場合

四十九日を過ぎてから香典が届いた場合などは、対応が変わることがあります。

 

この記事では、香典返しを送る時期を基本からケース別に紹介します。

 

香典返しは49日後が基本

仏式の香典返しには、香典へのお礼だけでなく

「四十九日法要を終え、無事に忌明けを迎えました」と報告する意味もあります。

 

そのため、葬儀の際に香典をいただいた場合は、四十九日法要を終えてから香典返しを送る「後返し」が昔からの一般的な形です。

 

目安としては、四十九日法要後~1か月以内 と考えると分かりやすいでしょう。

 

たとえば、四十九日法要を4月20日に行った場合

4月下旬~5月中旬頃まで を目安に香典返しを届けるイメージです。

 

「四十九日から1か月以内に必ず送らなければ失礼」という厳密な決まりではありませんが、あまり長く空けずに手配した方がよいでしょう。

 

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いつから準備する?

 

香典返しの準備は、葬儀後から少しずつ始めておくと安心です。

香典返しを送るのは四十九日法要後が一般的ですが、いくつか準備することがあります。

 

まずは香典帳と送り先を整理する

 

葬儀が終わったら、まずは香典帳や送り先の整理から始めておくとよいでしょう。

香典帳の整理ができた段階で、商品や依頼する店を探し始めても早すぎることはありません。

 

商品選びは早めに始める

香典返しは、思ったより決めることが多くあります。

 

一人ずつ金額に合わせて商品を選んだり、カタログギフトの内容を確認したりする場合は、さらに時間がかかることもあります。

 

また、四十九日法要が近づくと、僧侶や会場への連絡、会食(お斎)、参列者への案内など、ほかの準備も重なります。

 

そのため、葬儀後の落ち着いた時期から商品を見比べ、どこに依頼するかまで少しずつ決めておくと、四十九日が近づいてから慌てずに済みます。

 

香典返しはどこに依頼する?

香典返しを依頼するには、次のようなお店があります。

 

店舗で相談する場合は、分からないことをその場で聞きながら決められるのがメリットです。

 

一方、仕事などで店舗へ行く時間が取りにくい場合や、複数の商品を比較したい場合は、ネットショップの方が選びやすいです。

ネットの香典返し専門店では、挨拶状や掛け紙、複数配送などに対応している店が多くあります。

 

葬儀社に依頼する

香典返しを葬儀社に依頼できるところもあります。

葬儀後も続けて相談でき、品物選びや挨拶状、発送まで任せられるのは便利ですが

香典返しの費用が葬儀費用全体の見積もりや請求に含まれている場合は、思っていたより総額が大きくなることもあります。

 

特に香典返しは、贈る人数が増えるほど費用も増えるため、全体の金額だけを見るのではなく、以下のことを確認も必要です。

 

また、香典返し専門店では多くの商品から選べたり、割引価格の商品が用意されていたりすることもあります。

葬儀社で案内された商品だけで決めず、品ぞろえや価格をほかの販売店と比較してから選んでもよいでしょう。

 

早めに注文する場合は発送時期を確認

商品が早めに決まった場合は、注文前または注文後に、発送時期について店舗へ確認しておくと安心です。

 

香典返し専門店では、電話やメールで相談できるところも多くあります。

香典返しは何度も経験することではないので、分からないことが次々に出てきます。

 

また、香典返しの習慣は地域によって異なることもあるため、迷ったときは香典返し専門店に相談しながら進めると安心です。

 

専門店であれば、香典返しに必要な掛け紙、挨拶状、発送時期などについても相談できます。

 

中でも香典返し専門店のギフトジャパンでは、注文後に電話で内容確認を行っているので、掛け紙や挨拶状、発送時期などを確認しながら進られるお店です。

 

他の専門店でも電話やメールで相談できるところはありますが、注文後の確認方法は店舗によって異なるので、心配な場合は注文前に確認しておくとよいでしょう。

 

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49日前に送ってはいけない?

後返しの場合は、四十九日法要後に送るのが基本です。

香典返しには忌明けの報告という意味もあるため、葬儀後すぐに香典をいただいたからといって、数日後に急いで送る必要はありません。

 

一方で、地域や家庭によっては葬儀当日に香典返しを渡す「当日返し」「即日返し」も行われています。

この場合は、四十九日を待たず葬儀当日に返礼を済ませます。

 

当日返しをした場合は?

会葬御礼(かいそうおんれい)…香典の有無にかかわらず、葬儀に参列してくれた方へ渡すお礼の品
   
即日返し(そくじつがえし)…香典をいただいた方へ、香典返しとして葬儀当日に渡す品

 

葬儀当日に、一定額の品を渡す「当日返し(即日返し)」を行う地域もあります。

当日返しをした場合、その品が香典返しとする地域もありますが、高額な香典をいただいた方には、四十九日後に追加で返礼することもあります。

 

特に、当日返しの品に対して香典の金額が大きい場合は、返礼額が少なくなるため、四十九日後に追加で香典返しをするかを考えていた方がよいでしょう。

 

ただし、当日返しの考え方は地域や家庭によって異なります。

葬儀社から「この地域では、当日返しで香典返しを済ませることが多い」と案内されている場合は、その地域の慣習に合わせてもよいでしょう。

 

一方で、遠方の親戚など、異なる地域の方から高額な香典をいただいた場合は、香典返しに対する考え方が異なることもあります。

判断に迷う場合は、何も返さないより、四十九日後に改めて返礼する方が安心です。

 

ただし、相手からあらかじめ「香典返しは不要です」と伝えられている場合は、その意向を尊重して、品物を送らない選択もあります。

 

そのような場合でも、四十九日法要を終えたことや、香典へのお礼を手紙や挨拶状などで伝えると丁寧です。

 

また、地域の慣習が分からない場合は、葬儀社や香典返し専門店に相談して確認する方法もあります。

 

香典返し不要の場合は「お礼状」

「香典返しは不要です」と言われた場合の対応は下の記事にも書いています。

【香典返し辞退されたら?】遺族側の対応と辞退する理由を解説

『香典返しを辞退』された時のお礼状は楽天市場でも見つけることができます。

 

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初七日を葬儀と一緒に済ませた場合は?

 

最近では、葬儀当日に初七日法要まで行う「繰り上げ初七日」も多くなっています。

ただし、初七日を葬儀当日に済ませたからといって、香典返しを送る時期まで早くなるわけではありません。

 

後返しをする場合は、基本的にはその後の四十九日法要を区切りとして香典返しを送ります。

 

※初七日法要は、本来は亡くなった日を含めて7日目ごろに行いますが、現在では葬儀と同じ日に行うこともあります。

 

この場合は、葬儀の読経や焼香を行ったあと、続けて初七日法要の読経や焼香を行います。

 

 

初七日を別日に行う場合と比べて簡略化して行われることもあり、葬儀が大幅に長くわけではありません。

 

地域や寺院によっては、火葬後に初七日法要を行う場合もあります。

 

宗教によって送る時期は違う

香典返しという言葉は本来仏式のものですが、神式やキリスト教式でも、いただいた金品へのお礼として返礼品を贈ることがあります。

 

目安となる時期

葬儀の形式返礼する時期の目安
仏式四十九日法要後
神式五十日祭後
カトリック亡くなって30日頃の追悼ミサ後
プロテスタント亡くなって1か月頃の召天記念日後

 

神式では、仏式の四十九日に近い区切りとなる、五十日祭後に返礼品を贈るのが一般的です。

 

キリスト教には本来、仏式の香典返しと同じ習慣はありませんが、日本では御花料などをいただいた方へ返礼品を贈ることがあります。

 

カトリックでは亡くなって30日頃の追悼ミサ後

プロテスタントでは亡くなって1か月頃の召天記念日後が、返礼品を贈る時期のひとつの目安とされています。

 

宗派によって考え方が違う

多くの仏教宗派では、四十九日頃がひとつの節目とされています。

ただし、四十九日の意味の捉え方や、忌明けの時期は宗派や地域によって異なります。

 

天台宗では、亡くなってから四十九日までを「中陰」とし、その間に7日ごとの追善供養を行い、四十九日を忌明けの節目とします。

浄土宗でも、初七日から7日ごとに中陰法要を行い、四十九日を「満中陰」として法要を営みます。

一方、浄土真宗でも初七日から四十九日まで中陰法要を行いますが、故人のために功徳を積む「追善供養」という考え方ではなく、遺族が仏さまの教えに触れ、故人を偲ぶ機会として法要を営みます。

 

このように、四十九日頃に法要を行う点は共通していても、その意味づけには宗派による違いがあります。

 

また、地域によっては三十五日を忌明けの区切りとする場合もあります。

香典返しの時期に迷った場合は、菩提寺や地域、家庭の慣習も確認しておくと安心です。

 

49日を過ぎて香典を頂いた

これは意外とあります。

たとえば、以下のようなケースです。

 

この場合、香典をいただいたら、まず電話や手紙などでお礼を伝え、その後、できるだけ早めに返礼品を手配します。

目安としては、受け取ってから1~2週間程度、遅くとも1か月程度と考えておくとよいでしょう。

 

喪中はがきを送った後に香典が届いた

喪中はがきを見て初めて訃報を知り、後から香典を送ってくださる方もいます。

 

香典をいただいたのであれば、通常と同じようにお礼を考えます。

まず受け取ったことへのお礼を伝え、その後に香典返しを手配するとよいでしょう。

また、喪中はがきで初めて訃報を知った方が、香典ではなく「喪中見舞い」として線香や花、お菓子などを送ってくださることもあります。

 

このような喪中見舞いの品については、一般的には香典返しのような品物でのお返しは必要ないとされており、電話や手紙などでお礼を伝える方法があります。

 

葬儀からかなり経って香典を頂いた

半年後や1年近く経ってから訃報を知り、香典をいただくこともあります。

 

いただいた時点でお礼を伝え、必要に応じて返礼品を送ります。

 

挨拶状は「四十九日法要を無事に終えました」という定型文をそのまま使用するより

「この度はご丁重なお心遣いを賜り、誠にありがとうございました」など、実際の状況に合わせた文章にすると自然です。

 

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家族葬で香典を頂いた

家族葬で香典を受け取った場合は、四十九日後の後返し、または葬儀当日の当日返しで対応します。

「香典を辞退すると伝えていたのにいただいた」という場合も、受け取ったのであれば、お礼を伝えた上で返礼を考えるとよいでしょう。

 

職場から香典を頂いた

職場関係からいただく香典は、誰から、どのような形で出されたものかによって香典返しの考え方が変わります。

 

たとえば、次のようなケースが考えられます。

まずは香典袋などの名義を確認してみましょう。

 

会社の慶弔制度から出ている場合

会社の慶弔規定による弔慰金(ちょういきん)や慶弔見舞金(けいちょうみまいきん)として支給されている場合は、一般的に香典返しは必要ありません。

 

ただし、「株式会社○○ 代表取締役○○」と社長名まで書かれていても、社長個人からではなく、会社の慶弔制度から出されている場合があります。

 

身内を亡くした社員本人が香典を受け取った場合など、職場で確認しやすい状況であれば、総務(または人事・経理)担当者に「会社の慶弔制度から頂いたものでしょうか」と確認してもよいでしょう。

 

一方、社員本人が亡くなり、遺族が勤務先から香典を受け取った場合は、お金の出どころを会社へ問い合わせるのは避けたほうがいいでしょう。

 

会社からのものか社長個人からのものか判断しにくい場合は、香典袋に書かれている会社名・社長名宛てにお礼をし、職場のみなさんで分けられる個包装のお菓子などを贈るといいでしょう。

こうしておけば、社長個人からいただいた場合にもお礼を伝えられ、会社からいただいた香典だった場合にも、職場全体への感謝として受け取ってもらいやすくなります。

 

会社の慶弔制度から出された香典であれば、一般的には香典返しは必要ありませんが

香典をいただいたことへの感謝に加え、忌引きなどで休んでいる間に仕事を支えてもらったことへのお礼も込めて、職場のみなさんで分けられる菓子折りを用意しておくとよいでしょう。

 

お返しの菓子折り

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香典返しが遅くなってしまったら?

 

四十九日後に送ろうと思っていたものの

様々な事情で、香典返しが遅れてしまうこともあります。

 

その場合は、香典返しを手配し、挨拶状に一言お詫びを添えるとよいでしょう。

例えば、『ご挨拶が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。』程度で十分です。

詳しい事情まで説明する必要はありません。

 

まとめ:
香典返しの時期で迷ったら

当日返しをした

通常は当日返しで終了します。高額な香典を頂いた場合は、追加返礼を検討します。

初七日を葬儀と同日に行った

初七日を葬儀当日に済ませていても、香典返しは四十九日法要後を目安に送ります。

神式

五十日祭後を目安に返礼品を送ります。

キリスト教式

亡くなって1か月頃の追悼行事後を目安に返礼品を送ります。

四十九日前に後から香典を頂いた

他の方とあわせて、四十九日法要後に香典返しを送ります。

四十九日後に香典を頂いた

香典を受け取ってから、できるだけ早めに香典返しを手配します。

喪中はがき後に香典が届いた

香典を受け取ってから、できるだけ早めに香典返しを手配します。

会社の慶弔制度による弔慰金・見舞金

会社の制度から出された弔慰金や見舞金は、一般的に香典返しは必要ありません。

ただし、香典を頂いたことへの感謝や、忌引きなどで休んでいる間に仕事を支えてもらったことへのお礼も込めて、職場のみなさんで分けられる菓子折りを用意しておくとよいでしょう。

会社名・社長名で頂き、出どころが分かりにくい

会社の慶弔制度から出されたものか、社長個人から頂いたものか判断しにくい場合は、名義に合わせてお礼をし、職場のみなさんで分けられる菓子折りを用意するとよいでしょう。

上司・同僚など個人から頂いた

個人から頂いた香典であれば、通常の香典返しと同じように考えます。

部署一同・有志から頂いた

一人あたりの金額が少額であれば、職場のみなさんで分けられる個包装のお菓子などを用意する方法があります。

一人あたりの金額が大きい場合は、個別に香典返しをすることもあります。

香典返しが遅れてしまった

気付いた時点で香典返しを手配し、挨拶状に一言お詫びを添えるとよいでしょう。

 

香典返しは「○日までに絶対に送らなければならない」というものではありません。

まずはいつ、誰から、どのような形で香典をいただいたのかを確認し、その状況に合わせてお礼を考えることが大切です。

 

また、地域や宗派、菩提寺、会社によって慣習が異なることもあります。

特に、三十五日を忌明けとする地域や、葬儀当日に香典返しを済ませる地域もあるため、迷った場合は葬儀社や菩提寺、家族に確認すると安心です。